おはようございます。
「あえて選んだ狭い家」読み終わったのでご紹介します。
読もうと思ったきっかけ
本屋でたまたま目に付き、パラパラめくってみたところ、紹介されているのは狭い家ばかり。
素敵なインテリアや収納に注目した本はたくさんありますが、あえて「狭い」というところにスポットを当てた本は今まで読んだことがない。
気になったので買って帰ることにしました。
著者&概要
著者の加藤郷子さん自身も狭い家に住んでいるそうで、自身の他、7組のお宅が紹介されていました。
家族構成、間取り、狭い家に住むことになった経緯、目指すライフスタイルが紹介されています。
家が狭いことがメリットになる
紹介されているお宅で共通しているのは狭い事がデメリットではなく、逆にメリットだと捉えていること。
- 掃除が短時間で住む
- 家族が同じ空間で違う事をする心地よさ
- あちこち動き回らずに家事が済んでしまう
- 狭い空間に合わせたものの持ち方
などなど。
注目したいのは、極端に少ない物で生活している訳では無い、狭い家に合わせて小さい家具を選んでいる訳では無い、という点。
どのお宅も狭さをメリットと捉えて、物の選び方が上手なんだと感じました。
印象に残ったこと
家族全員がいっしょに暮らせる時期は長くない。
合宿感覚を楽しみながら、小さい暮らしを満喫中。
P122より
これ、凄くいいなと。子供はいつか独立してしまう。いっしょにいられる時間が短いからこそ、家族が揃う時間を大切にしたいですね。
狭いからといって、小さい家具は選ばない。
大きい家具があるから、快適に暮らせる。
P68より
目から鱗!狭い部屋には小さい家具。部屋のサイズに合った大きさじゃないと部屋が余計に狭いと思い込んでいました。
狭い部屋だからこそ、あえて大きな家具で多用途に使えて寛げるという発想は、私にはありませんでした。
テーブルもベッドもゆったりサイズで素敵です。
狭い家から広い家に引っ越して改めて思うこと
片付いた家というのは部屋の広さ(狭さ)は問題ではないのだと感じました。
つい、部屋が散らかるのは部屋が狭いせい、収納が足りないせい、と思いがちですがそうではない。
実際我が家は53㎡から73㎡に引っ越しましたが、部屋が広くなったからといって、スッキリしたかというとそうでもない。
散らかる原因は部屋の広さではないんですね。結局物選びの基準が甘いから、部屋が散らかる。物が増える。
今の家に引っ越す時にかなり処分したので、物は減っていますが、うっかりするとすぐ増える。
まだまだ物選びの基準が甘い証拠です。
何を優先させるか
住宅にかけらるお金は限度があります。
この本に登場するお宅は駅近や通勤に便利な場所(都心部、山手線内などが)、周囲の環境を優先させた結果、狭い家になったと言っています。
ですが、それがネガティヴさを感じさせないのはやはり、狭いことをデメリットだと感じていないからなのでしょう。
「こんな狭いところにしか住めなかった」ではなく「狭いからこそ快適」と言える暮らしが見てとれます。
選択肢が広がる
狭い家でもこんなに快適な暮らしができるんだということを知ると、選択肢が広がります。
家探し部屋探しをする時は広さを優先させがちですが、狭い部屋も選択肢に加えることで、今までとは違った暮らしになるかもしれません。
我が家が次に引っ越す先は(だいぶ先の話ですが)主人の実家だと思っています。バカみたいに広いんですよ!
生まれた時から団地マンション住まいの私には考えられないほど広い!
(義実家なので、隅々まで探検したことが無く、何部屋あるのかも不明です。)
広過ぎて掃除などの維持管理が大変そう。
代替わりしたら減築しようと勝手に目論んでいる鬼嫁は私です(笑)
こんな人にオススメ
- 部屋が広いはずなのに、なかなか片付かないなと思っている人
- 物件探し中の人
- 狭い家に興味のある人
「狭い家でこんなに上手く整理収納しています!」という本ではありません。
【家】そのものと、そこにある【暮らし】が紹介された本です。
気になった方は是非お手にとってみて下さい。